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偶然を幸運と認識できることの重要性

ある有名な書物の記述に、「幸運というのは偶然のことではない」とあります。 iPS細胞の研究で有名な医師のY先生の座右の銘は「人生万事塞翁が馬」です。この諺は、一見ただの運、すなわち偶然に頼っていると感じるかもしれません。しかし、この諺の意味する運や偶然は、流れに身を委ねるだけの他力本願な幸運ではありません。他力本願な幸運とは、例えば宝くじに当たるような幸運であり、自分で主体的に行動しなくても偶然に起こり、人生を良い方向に導いてくれるものです。それに対してY先生や他の成功者が語る「運」は、同じことを他の人が経験しても、幸運にはならないことがあります。なぜなら成功者が語る「運」とは、たいてい普通の人にとっては幸運でも何でもないただの偶然の出来事であるからです。成功者は、この何でもないただの偶然の出来事を幸運にすることができます。それを可能にするのは、強烈な自力本願を達成する自己です。
世の中には確かに、何の努力も必要としない「他力本願な幸運」も存在します。しかし、長い人生のなかで起こる出来事が常に良いことばかり、あるいは悪いことばかりということはあり得ません。他力による幸運、不運は人生の不成功の言い訳にはなりません。
それでは、成功者の言う「幸運」とはいったい何なのでしょうか。どのような人にも、人生で必ず何度も予想だにしない様々な偶然の出来事が訪れます。仕事でとても良い上司に恵まれること、突然解雇や移動を命じられること、重要な考えを示してくれる友人の言葉、など例を挙げればいくらでも可能性は考えられます。しかし、ボーっと過ごしていると、偶然の出来事はただの出来事になってしまいます。目の前で起きた偶然の出来事が、自分の人生にプラスの意味を持っていると気づけるかどうかが重要で、アンテナを高くしていれば、マイナスの出来事ですら人生のプラスにすることができるのです。

医師を目指している方の中で、努力を積み重ねている人はたくさんいると思います。

これからも努力を怠らず、日々邁進していき、偶然の出来事を人生のプラスに変えられるようにしていくことで、転職も成功していくのではないでしょうか。

病院の母体

 病院を開設する母体となるものには様々な種類がありますが、共通して非営利、公益性を掲げています。独立行政法人国立病院機構は、国立の病院や療養所を運営している法人ですが、国の組織ではなく、独立した法人格を持っています。かつては会社立も認められていましたが、法改正によって営利企業による病院経営は認められなくなりました。

おおよそ全病院の七割を占めるのが医療法人です。医療法人の制度は、医療法改正時に新たに加えられたものです。「医療サービスを提供する機関の経営を担う組織が、非営利性という特質を損なわないままに法人格を有することによって、より資金の集積が行いやすくなり、それに伴って医療機関の永続性を得ること」が主旨となっています。つまり、それまで困難だった私人の医療機関経営が緩和されたのです。

しかし、この制度が発足してから50年が経ち、時代背景の変化などから多くの矛盾点が露呈することになります。そのため第五次医療法改正ではこの矛盾点を解消するべくした改革が行われました。

これまでの医療法人を「出資額限度法人」と「社会医療法人」に分類したうえで、剰余金などの財産を個人や団体の所有としないことなどが明示されました。また、最近では医療機関同士の相互協力や機能の分担、および業務の連携などを推し進めるための「地域医療連携推進法人制度」も施行されました。

医療分野の広告規制

 医療には公益性が重視されています。そのため各機関の情報公開を行うことが重要であり、その手段の一つとして広告があります。「情報の非対称性」、つまり医療者側と患者側で情報の量や質、情報を理解する力に格差があることが背景となり、医師が主体となって患者の治療方針などが決まってしまうということがよく見られました。現代では情報公開を十分に行うことで、患者主体の医療を実現していこうという動きが大きくなりつつあります。

 こういった考え方が広まるより前は、広告できる内容を最小限にすることで医師が方針を決めやすくなっていました。近年では医療情報を求める国民の声もあり、医療法改正が行われるたびに段々とそれらの広告規制が緩やかになってきました。

 第五次医療法改正では、それまでの広告規制が大幅に改定され、緩和されました。医療者にとって有利な情報、専門医の認定や手術件数のような内容ではなく、「包括規定方式」と呼ばれるものに改められました。これにより、薬事法など他法令に抵触しないことを条件に取り扱う治療薬の広告や、後発医薬品の使用有無などを広告に入れ込むことが可能になりました。比較広告や「専門外来」など誤解を生む表記などについては広告に入れることができないことも併せて示され、それまでに比べて基準が明確になったと言われています。また第五次医療法改正前から変化がなかった項目として、インターネット上のHPは広告とはみなしません。しかし「検索結果で自院が上位に来るように検索結果を買っている」といった医療機関についてはこの検索結果表示そのものが広告として扱われることになっています。

高齢者とうつ病

医師を志す方々の中には高齢者のうつ病と向き合わなければいけない仕事を任される人もいるかもしれません。

高齢者のうつ病の発症というのは人生での大きな出来事や慢性的なストレスが大きなきっかけとなるケースが多くみられます。高齢者になると配偶者や身近なひとの死、子孫の独立、身体の疾患、体の衰えなど大きいものから小さいものの様々な喪失感というものを体験しています。とくに配偶者や身近な人の病気や死というのは大きな喪失感を伴い心を閉じ込めてしまうという傾向があります。また年齢を重ねるごとに知能や身体的機能が低下し、慢性疾患が多くなり、食事や排せつなど日常生活にも支障をきたすようになってきます。家族や周囲の方からの介護を受けなくてはならなくなるとそれにたいして遠慮や罪悪感などが生じてきてしまい、自分は迷惑なのではないか、などと負担に感じてしまうようです。また、老化に伴い、頑固さなどが強まることがあり、介護を受けることに自尊心を傷つけられて孤独感を強めてしまいます。半年以内に配偶者や身近な人の死を経験した方、また重大な身体的疾患を経験した方、慢性疾患を患っているというかたはなどは要注意しなければなりません。高齢者のうつ病は特徴があります。抑うつにより身体的な症状を訴えやすくなり、病院にかかる機会が多くなるという傾向があります。しかしうつ病の典型的な症状を示している人は少なく、見落としてしまうことが多くあるようです。また認知症との識別が難しい場合が多いです。記憶力の訴えを聞いて最初に疑われるのは認知症ですが実はうつ病だったというケースも少なくありません。脳血管障害や身体疾患に対する薬剤からうつ病が引き起こされるなんてこともあります。うつ病と身体疾患の合併例が多くあるので高齢者はこのようにうつ病の症状が多様です。診断は若い患者よりも難しいです。なので医師はたくさんの可能性を考慮しながら診断するということが重要になってきます。

現在、医師求人を探している方々は、うつ病に向き合いながら仕事を行うものもあることを覚えておいて損はないと思います。

こうした情報を取り入れていき、どんな医師になりたいのかを考えてみるとよいかもしれません。

うつ病による影響や早期発見

うつ病というのは病気そのものの苦痛に加えて様々なことが影響してきます。現在のがん治療ではインフォームドコンセントというものが重要視されています。患者はがん治療の方針や医療行為について医師からたくさんの説明を受け、意思を決定します。しかし、抑うつ状態の患者は医師から治療法の選択を与えられても意思決定をうまくすることができない場合があります。またうつ病の症状である意欲の低下は治療をするという意欲そのものにも影響してしまうということもあります。またうつ病そのものの苦痛から治療をして長生きするというよりも早く楽になりたくて治療をあきらめるというケースもあるようです。ホルモン治療を受けていた乳がんの患者が体の痛みから治療を中断。精神科での診察によってうつ病が判明し、抗うつ薬によるうつの治療を始めたところ体の症状が改善し、またホルモン治療を再開したというパターンもあるそうです。がんの疼痛とうつ病は関係しています。疼痛はうつ病の原因と言われており、さらにうつ病になるとがんの痛みをより強く感じるという研究結果が出ています。がん患者の自殺率は一般の人と比べて約二倍と高く、そのほとんどがうつ病にかかっていたと報告されています。自殺率はがんの終末期に高まり、末期になると自殺を考える患者は20%ほどになるといわれています。がん医療の現場でうつ病の発見が難しいとされている理由としてうつ病で起こる身体の症状ががんそのものの症状や治療による副作用と重なっており識別するのが難しいからと言われています。またがん治療を担当する医師や看護師はうつ病を見逃してしまうことが多いという研究結果も出ています。しかし、専門外であってもうつ病を発見することはそんなに難しいことではありません。治療に消極的であったり、治療の副作用が収まるころなのに症状が回復しないなど何かおかしい部分があるはずです。うつ病を見逃さずに適切な治療を提供するためには医療者自身の気づきというものが大切です。

こうした精神科の医師求人は、これからも求められていくと思います。様々な医師求人があると思いますので、それぞれよく考えてどの進路を進むのか考えていきましょう。

後期研修医と医局

 後期研修医が医局に属さない道を選択すると、専門医の資格を得ることができません。しかし専門医でなくても、就職できる医療機関は沢山ありますし、非常勤案件の中から専門性やスキルを求められないものを選択することもできます。昔はアルバイト先も医局が紹介していましたが、今ではオンライン上の転職斡旋サイトに紹介してもらえます。後期研修医がフリーのまま、キャリアを積まずに医師業を続けることは十分可能なのです。後期研修医の中にはそうした状況を自ら選んでいる人がいます。フリーの身であれば雑務に関わる必要もありませんし、余計な労働を課されることもありません。待遇も自分に合ったものを選ぶことができますし、転勤を恐れる必要もありません。ですから若い医師の中には、キャリアより自由を選ぶ人が相当数いるのです。

 しかし彼らは本当にキャリアを積む必要はないのでしょうか。実は「産業医」であれば、特殊なトレーニングを受けなくても簡単に取得することができます。集中的に講座を受ければ免許が与えられるのです。産業医の需要は社会構造の変化とともに高まっており、その波に乗ることができます。会社員の労働環境を守ろうとする動きが加速している中、今後も産業医の需要は増え続けるでしょう。産業医の仕事には、「嘱託」と「専属」とがあります。前者であれば非常勤として月に1度、雇い主の企業を訪れて健康上のアドバイスをするだけです。後者であればその企業の会社員となり、常勤することになります。

 後期研修医の身分になると、アルバイトを始めることができます。健康診断、献血、当直等で十分生活することが出来るので、医局に頼る必要がありません。

非常勤と医師賠償責任保険

 医師賠償責任保険は医師の多くが加入している保険です。民間医局等がよく知られており、加入すれば医療事故が訴訟に至った場合に、損害賠償金や弁護士費用等を補償してくれます。保険費用は医師にとってそれほど高いものではなく、年間5万前後とされています。任意保険ではないものの、安心して日々の医療行為に携わるためには、加入するのが無難でしょう。加入すべき医師は常勤医だけではありません。スポット勤務等で生活するフリーランス医師こそ、加入すべき医師だと言えます。というのも、常勤医であれば訴訟で訴えられるのは病院であることが多く、常勤医個人の責を問われても、病院が加入している保険で補償されるものだからです。それに対して非常勤医は勤め先の医療機関の保険に頼ることができず、万一訴えられたら自分ひとりで争わなければなりません。

 ところで医療訴訟発生の頻度はどの程度なのでしょうか。あるアンケート調査によれば、医療訴訟に関わった医師は、全医師の10%にのぼるとされます。10人に1人が裁判に巻き込まれていることを意味しますから、相当な数であると言えます。裁判沙汰になると、数か月ではなく、年単位の争いに発展します。忙しい医師生活に加え、裁判にも労力を割かなければならず、肉体的精神的疲労は計り知れません。では過去の訴訟の結果はどうなっているのでしょうか。医療訴訟において、医療機関や医師が敗訴する確率は20%前途とされています。つまり5人に1人は裁判で負けているのです。総合すると、100人の医師の内、10人が医療訴訟に巻き込まれ、2人が負けているという実状だと分かります。受け止め方は様々でしょうが、確率を高いと考える人は、医師賠償責任保険に加入すべきでしょう。

当直勤務の乗り越え方

 スポット勤務の中でもハードな仕事が当直勤務です。待機するにしてもいつ声を掛けられるか予測できませんし、ピッチは常に携帯しなければなりません。検食は決して美味しくありませんし、用意されたベッドは簡素なものがほとんどです。シャワールームも古い病院であれば汚いですし、よく眠れないまま朝を迎えて、そのまま日中の業務に従事しなければなりません。しかし医師である以上、当直勤務から逃れることは難しく、待機時間中に少しでもストレスを和らげることが求められます。

 当直勤務が辛いのは、第一に睡眠不足が原因です。睡眠時間が少ないことに加え、何度も起こされることで深い眠りにつくことができません。その身体状態のまま翌日の勤務をこなさなければならないため、当直の日は少しでも早く就寝することを心掛けるべきです。また睡眠の質を高めるための工夫が大切です。一番良くないのは机に突っ伏して寝てしまうケースです。カルテを書いている途中で眠気に襲われ、そのまま居眠りしてしまう医師もいますが、この寝方で深い眠りを得ることはできません。眠気を感じたら、躊躇せずにベッドで寝るようにしましょう。またベッドの用意されている部屋は面倒でも暗くすることが重要です。明るいまま寝入ってしまうと、眠りは浅くなります。

 当直勤務の辛さは睡眠不足のみに起因しません。急患が全く発生せず、手持ち無沙汰に苦しめられることもあります。とはいえ枕が変わればぐっすり眠れるものでもなく、ストレスだけが貯まります。そのような時は、映画鑑賞や読書をお勧めします。現代はネット環境が整っているため、映画を見放題のサイトで楽しむことができます。パソコン、タブレット、スマホを持ち込むことができれば、後は院内のネット環境に接続するだけです。

地方のフリーランス医師が注意すべきこと

 スポット勤務や定期非常勤のみで生計を立てる医師、つまりフリーランス医師が増えていますが、フリーランス医師が地方で働く時は東京に比べて注意を要します。地方都市は医局の力が強いところも多く、フリーランス医師が肩身の狭い思いをすることも少なくないからです。地方で非常勤として働くときは、専門を問わないスポット勤務がお勧めです。例えば、健康診断、献血、寝当直等は気楽に従事することができます。これらの業務は特別なスキルを必要としないことから、特段の参入障壁がありません。つまり医局の影響から逃れることのできる仕事なのです。しかも健康診断や急患対応はどの地域でもそれなりに需要があり、食い逸れることがありません。

 医局といがみ合えば、フリーランス医師はその地域で働くことが困難になります。特に医局の権力が衰えていない都市では、外部の医師を雇った病院に対して、医局の教授が怒りを露にすることもあります。そうなるとフリーランス医師は突然解雇されたり、勤め先を他地域の医療機関に変えたりせざるを得なくなります。医局との無用な争いを避けるためには、当該地域の専門科目と医局との関係を勉強しておくことが肝要です。医局の規模を調べた上で、支配下にある病院はどこか、医局員の人数はどの程度か等を確認します。最近の医局はホームページにそれらの情報を掲載していることもあるので、新参の医師でも簡単に知ることができます。ホームページで医局員を特定できれば、その医師と仲良くしておくのは賢い処世術です。

 田舎で非常勤医師を続けるつもりなら、在宅医療に強い病院を探すとよいでしょう。田舎では患者との個人的接触が、家族や地域の評判に直結し、需要が舞い込むことに繋がります。

長期休暇中のスポット勤務

 ゴールデンウィークや年末年始に病院に通った人はあまりいないでしょう。これらの期間中はほとんどの病院が休業しています。もちろん病棟、救急外来はお正月であろうと稼働していますが、外来や手術まで対応している病院は稀有だと言えます。しかし長期休暇中に診てもらいたい患者は相当数にのぼるでしょうし、医師としても休日に出勤するのは悪い条件ではありません。というのも、休日のスポット勤務は概して高待遇だからです。医師のアルバイトも、その給与額は需要に左右されます。正月やゴールデンウィークくらいは休みたいと考える医師も多いので、当該時期の応募競争率は低く、給与額は高い傾向にあります。場合によっては、高度のスキルを求められる案件や過疎地の案件と変わらないくらいの時給で働くことができます。実際、平日のアルバイト給与額の2割増しくらいが相場となっており、非常勤のみで生計を立てる医師には特にお勧めできる働き方です。

 せっかくの長期休暇を潰してまで働くのはどうかと考える人もいるでしょうが、正月やゴールデンウィークに働いて、その日数分を平日の休息日に代えるのは賢い働き方だと考えます。長期休暇中は割増の賃金を稼いでいるのですから、同じ労働時間でより高い収入が見込めますし、平日に纏めて休暇を取ることができれば、海外旅行しても人混みでストレスを貯めることがありません。

 但し常勤医の場合、正月やゴールデンウィークを潰してしまっても、平日に振り替えられないことがあります。勤め先の医療機関がブラック企業のように、平日の有給休暇取得を認めないことがあるからです。そう考えると、非常勤で生計を立てている医師の自由裁量が羨ましくも思えるでしょう。