地方のフリーランス医師が注意すべきこと

 スポット勤務や定期非常勤のみで生計を立てる医師、つまりフリーランス医師が増えていますが、フリーランス医師が地方で働く時は東京に比べて注意を要します。地方都市は医局の力が強いところも多く、フリーランス医師が肩身の狭い思いをすることも少なくないからです。地方で非常勤として働くときは、専門を問わないスポット勤務がお勧めです。例えば、健康診断、献血、寝当直等は気楽に従事することができます。これらの業務は特別なスキルを必要としないことから、特段の参入障壁がありません。つまり医局の影響から逃れることのできる仕事なのです。しかも健康診断や急患対応はどの地域でもそれなりに需要があり、食い逸れることがありません。

 医局といがみ合えば、フリーランス医師はその地域で働くことが困難になります。特に医局の権力が衰えていない都市では、外部の医師を雇った病院に対して、医局の教授が怒りを露にすることもあります。そうなるとフリーランス医師は突然解雇されたり、勤め先を他地域の医療機関に変えたりせざるを得なくなります。医局との無用な争いを避けるためには、当該地域の専門科目と医局との関係を勉強しておくことが肝要です。医局の規模を調べた上で、支配下にある病院はどこか、医局員の人数はどの程度か等を確認します。最近の医局はホームページにそれらの情報を掲載していることもあるので、新参の医師でも簡単に知ることができます。ホームページで医局員を特定できれば、その医師と仲良くしておくのは賢い処世術です。

 田舎で非常勤医師を続けるつもりなら、在宅医療に強い病院を探すとよいでしょう。田舎では患者との個人的接触が、家族や地域の評判に直結し、需要が舞い込むことに繋がります。

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