離島案件の実態

 スポット勤務で離島のお年寄りを助けたいと考え、応募する殊勝な医師もいることでしょう。ただ安易に目についた案件に応募するのではなく、労働者としてきちんと比較検討することが大切です。離島案件の場合、多くは日勤で働くことが求められます。但し比較的大きな医療施設の案件の場合、急患に備えた対応を求められることもあります。離島案件の多くは定期非常勤であり、スポット勤務はそれほどありません。離島における医師の需要は長く続くわけですから、出来る限り長く従業してほしいという要望には頷けます。

 離島で活躍する医師といえば、「Dr.コトー診療所」を想起する人もいるでしょう。しかしその姿に憧れるままに逸って応募するのはいただけません。逆にドラマの演出を真に受けて、ただただ過酷であると敬遠するのも尚早です。これまで応募した医師の動機も様々で、「自分のQOLを高めたい」「医局の人間関係が嫌になった」等が散見します。同様の動機でも構いませんが、単に「面白そうだから」といった理由で応募するのも背負うものがない分、結果的に満足するかもしれません。いずれにしても、田舎でしか体験できない医師生活があるのは確かですから、労働条件をしっかり確認しさえすれば、後のことは過度に心配せず、冒険してみるのもよいでしょう。

 離島案件は医師転職斡旋サイトで探すこともできますが、本土の求人数があまりにも多いことから、その中に埋もれて見つけにくいのはどのサイトも同様です。医局、病院等を介したコネで就職する場合は苦労しませんが、コネのない医師は転職斡旋サイトを細目に調べる他ありません。もちろん離島案件であってもいわゆる「非公開求人」であるケースも存在し、待遇が破格であることが期待されます。